増える子どもの病気から診る食育の問題点①~取り巻く食の問題と様々な炎症~

先日の福崎町保健センターでの講義の内容を私なりにまとめてみました。
子供さんがいらっしゃる方や、そうでない方、慢性的な疲れを感じやすい方にとって大変有意義な内容だと思います。
何回かに分けての文章になりますが、ぜひ参考にしてください!
まずは福崎町の食育スローガンとキャッチフレーズをご紹介させて頂きます!
のちのち、今回の「食育」について大きなポイントになってくるキーワードで福崎町の名産品、「もちむぎ」に関連してつくられています!
~福崎町の食育スローガン~
も・・・もう一度見直そう!
ち・・・地域の食材
む・・・昔の食事
ぎ・・・ぎっしりつまった栄養素
~福崎町食育キャッチフレーズ~
も・・・もっと食べよう!安全安心な地域の食材
ち・・・ちゃんと守ろう!早寝、早起き、朝ごはん
む・・・無理なくとろう!「まごわ、やさしい」
ぎ・・・行儀よく、楽しい食事で健康家族
~現代の食や健康を取り巻く様々な問題点~
テレビや雑誌、インターネットで様々な食や健康情報が溢れ返っています。本当に何が正しい情報なのか、例えば、
・糖質制限ダイエットは健康に良い
・一方では糖質制限ダイエットが危険
と相反する健康情報もあります。
相反する様々な健康情報は『根拠』を知っておく事が大変重要で極端にどちらが正しくて、正しくないかの選択が正確に判断できないといけません。
他の問題点
・高カロリー、偏った食事(脂質の量、質、糖質、動物性たんぱく質)
・農産物に含まれるビタミン、ミネラルの減少
・食品添加物(保存料、着色料、香料、化学調味料)
・精製された穀物(砂糖、小麦、白米など、、)
・遺伝子組み換え作物の安全性
・有害重金属(アルミニウム、水銀など)
・多様性(世界各国の食材が簡単に手に入る)
・フードマイレージ(地産地消)
・環境問題(牛頭数↑ 牧草地面積↑ 森林破壊↑)
~食や健康の問題によっておこる、様々な「炎症」
戦後、食が欧米化が進み、上記のような問題が出てきた事で、「炎症」としてカラダに悪影響が出始めました。
代表的なものでは、
・肥満
・アトピー性皮膚炎
・喘息
・動脈硬化
・高血圧
・糖尿病
・がん
・うつ
・自閉症
など、他にもまだまだありますが子供だけではなく、成人にも関連のある疾患にも大きく関連しています。
この「炎症」が様々な病気の本質。
戦後と比較し医学が発展しているにも関わらず、病気大国になってしまった日本。幼少時より人間本来の「自然治癒力」が阻害される機会が多くなってきています。
戦後、敗戦国の日本は急速に欧米化に変化し、敗戦国の日本の食糧難を背景にアメリカ農務省の働きかけで小麦や牛乳が食卓に根付くようになった。
遺伝子組み換え作物も戦後、自給率の低下が進んだ日本では輸入に頼りがち。
EU諸国では遺伝子組み換え食物は安全に対して厳格な規制があるのにかかわらず、日本は規制は緩い。
成人の病気は、子供のころから生活習慣に大きく関係している。
このように蔓延する様々な「不自然な食物」が摂取しやすい環境です。
ここで福崎町の食育スローガンをもう一度、
~福崎町の食育スローガン~
も・・・もう一度見直そう!
ち・・・地域の食材
む・・・昔の食事
ぎ・・・ぎっしりつまった栄養素
基本に立ち返りましょうという事です。
今回お伝えしたいことのまとめとして、私たち大人がまずは子供の食を考え、教育する事が最も大事なことですし、私たち自身が正しい食を実践して健康を追求し子供達に示していく事も最も重要な事です。
次回は腸内環境と炎症の関係などについて書いていきますので、楽しみにしていて下さい!