増える子どもの病気から診る食育の問題点②~腸内環境と免疫システム~

前回は、増える子どもの病気から診る食育の問題点①~取り巻く食の問題と様々な炎症~についてお話しました。
今回は~腸内環境と免疫システム~についてお話致します!
まず「腸内環境とは?!」
人間の腸内にはなんと、500種類の10~100兆個もの菌が絶妙なバランスで存在しています。
その腸内で、善玉菌、悪玉菌、日和見菌(場合によって善玉と悪玉の働きをする)が大きく分類されます。
人間の体は免疫システム全体の約70%が腸に集中しています。
腸内の免疫の主な働きは3つ
①腸内に入ってきたものを免疫細胞が認識
②免疫細胞が腸内に入ってきた物の無害、有害を判断
③無害なものは吸収し、有害な場合は免疫細胞が攻撃
この腸内の免疫システムを良好な状態に保つには子供の時からの【食事】が大変大事であります!
日本人の消化管は、欧米人と比較して
- 胃酸分泌が少ない(食物を胃で分解する能力が低い)
- 消化管が長い(腸管貯留時間が長く、腐敗しやすい食物では問題)
- 消化酵素が少ない(食物を分解できず吸収力が低下→遅延型アレルギーの原因にも)
なので、日本人にあった食事をする事が重要です。
腸内環境を乱す原因は、
・乱れた食事
・遅延型アレルギー(牛乳、小麦、卵などは×)
・炎症をおこしやすい脂質(動物性脂質、サラダ油、マーガリン)
・精製された糖質(小麦、白米、砂糖など)
・アルコール、カフェインなどの刺激物
・着色料、防腐剤、酸化防止剤などの添加物
・ストレス
・感染(カンジダ、細菌)
・薬物(抗生物質、ステロイド、鎮痛剤、ピルなど)
次回はでは一体何を食べては良くてダメなのか簡単にまとめていきます!